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断るときはテンポよく、はっきりきっぱりスッキリと。


「私は、断るのが苦手で」と困ったように呟く人は少なくない印象があります。


確かに断るという行為は、ノーという意思表示ですから、なんだか相手を否定してしまうような申し訳ない感覚になってしまうのは理解できます。


かくいう私も断ることがきっぱりできずにあれこれ悩むタイプでした。


本当に用事がバッティングしていたり、やんごとない事情がある時は、理由も簡潔に、ごめんなさいと伝えることができました。

しかし、どうしても気乗りしない時や(案外この直感は当たっている場合が多い)、他の用事が入りそうで、イエスと言えない場合が困り物でした。


断るという案件を抱えた瞬間から、まるで何かの罪に問われているかのように重い雲が頭の上に現れ始めていました。


その状態のまま、断り文句をあれこれ考え始めるのですから、今思うと、なんともうだつの上がらないヘンテコな理由をつらつらと述べていたことを恥ずかしく思います


メールでお断りするとなると、その文章が失礼にならないかと書いては消しの繰り返しで、あっという間に30分経過というのはしょっちゅう。


そんな私が、なぜ断ることに躊躇しなくなったかというと、どっちつかずのスタンスを取るということは、相手に期待をさせ、それが次第に相手のストレスに変わっていくことに気がついたからなのです。


断る時は、はっきりと表現した方が相手もそれ以上期待しないので、じれったい思いをしなくてすみます。

お互い気持ちをさっさと切り替えていくことができるからです。

嫌な思いを引きずらずに済みます。


そのことが腑に落ちたときは、なぜあんなに悩んでいたのかと目から鱗の心境でした。


それからというもの、できるできない、イエスかノーか、相手を待たせることなく返事ができるようになりました。

するとどうでしょう。あの暗雲は押し寄せてはこないし、気分がいいのです。


相手もきっと気持ちの切り替えができているように感じます。


断ることは、なかなかパワーがいることかもしれませんが、互いにストレスにならないためには、はっきりとクリアな返事が必要だと感じます。

時間の無駄にもなりませんし。


そして、どっちつかずにしておくことは、運気的にもお互いにあまり良くない気がする今日この頃です。


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