だまって聞いてりゃ---!
ドラマのセリフではありませんよ。
「おまえさん黙って聞いてりゃ、いい気になりやがってえー。叩き切ってやるー。」
こんな気持ちになる場面を誰でも一度は経験したことがあるのではないでしょうか。
これは我慢の限界を表現しているようですが、もっと言いたいことがありそうな気もします。
ちょっと掘り下げてみることにしましょう。
「私は言いたいことをぐっと我慢して聞いてあげているのにも関わらず、おまえはなぜ私に何の配慮もなく調子に乗ってしゃべり続けているんだ、このKYめ!」
というのが心の声ではないでしょうか。イライラが伝わってくるようです。
言われている方はペラペラと気の向くままにしゃべっていそうなので、相手の我慢なんて想定外でしょう。争いになることをさけて耐えているのに、分りもしない。キレる気持ちも理解できます。
ではここでスポットライトを、耐えている側にあててみましょう。
実のところ、単純に言いたいことが言えなかっただけなのかもしれません。ちょっとだけウジウジしてしまったところもあるでしょう。
何でも気兼ねなく言う相手に対して、気兼ねなく言えるところを羨む気持ちが潜んでいる可能性は大でしょう。だとしたら、このむかっ腹発言は言いたい事を抑圧している自分に気付けるチャンス到来ともとれるわけです。
一度、自分の中に言いたくても言えない、いや、言わないことがあるかどうか胸に手を当てて考えてみるのは必要なことかもしれません。そして、それを表現することは明日からの不平不満をひとつ減らすという運気アップに繋がりそうです。
「言えない」から、「言ってみる!」にシフトチェンジです。