後味がよろしいようで。
人と会っている時、話は尽きずにとても盛り上がることはよくあります。でも、その楽しかった会に爽やかに別れを告げ、踵を返しそれぞれに帰路につく頃に、少しずつわき上がってくるなんともいえないモワッとする感情を経験したことはありませんか。楽しかったのだけれどなぜかスッキリしないこの感じはなんだろう。実はかなり無理していたのかな、と自問自答したこと、私はよくありました。
そこで今回は、別れてからも続く温かい余韻こそいい関係の証ではないか、ということについてお話しします。
会っている間は、人は楽しもうとがんばっている場合が多いので、まさか自分が緊張しているとか無理しているとかは案外気がついていないものでしょう。ですから、その場を離れて我に帰ったあたりからエネルギー残っていないとか疲れたとか自覚してくるのだと思います。それとは逆に、一人になっても清々しい気持ちだったり、スッキリしてやる気も出たりという元気が湧いてくるものもあるでしょう。
わたしはいい関係には心地よい余韻が残るものだと感じます。
おいしいものは後味がいいですよね。化学調味料の味が最後にするとうことはないでしょう。人と人の関係も、よろしい感じのものは別れた後の余韻がすこぶるいいのではないかと思っているのです。
会った後に元気が続く、これこそが通じ合っているいい関係と言えます。
余韻を感じてみてください。また会いたいなーって感じるのは後味がいい人なはずですから。